2024.04.01
害獣コラム
ハクビシンに効果的な対策4つ!よくある被害や駆除の注意点も紹介
ハクビシンの被害を防ぐためには、侵入経路の封鎖や忌避剤の使用が効果的です。ただし、被害がひどい場合には、専門業者への依頼が必要なケースもあります。
被害を受けた場合は、自分で行うか専門業者へ依頼するか見極め、適切な対処を行えば被害を最小限に抑えられます。
そこで今回は、ハクビシンの侵入対策や駆除のポイント、再発を防止する方法をまとめました。ハクビシンが自宅や畑などに侵入してお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。
<目次>
屋根裏や床下への棲みつきによる騒音や悪臭 ハクビシン被害を防ぐための対策4つ |
対策をする前に!ハクビシンとはなにか解説
ハクビシンとは、以下の特徴がある生き物です。
見た目 | ・ずんぐりとした体型で顔は丸い
・脚は短く太い ・背中は灰色か茶色で腹面は白かクリーム色 ・鼻先は長く先端に白い斑点がある |
大きさ | 体長40~50cm
体重2~3kg |
食性 | 雑食(果実、昆虫、小型の哺乳類、魚、鳥類の卵など) |
特徴 | ・夜行性
・木登りが得意で高いところも平気で移動する ・気性が荒く人にも襲いかかる |
ハクビシンは雑木林や都市部に生息し、ゴミをあさったり住宅に侵入し棲みついたりするため駆除対象になりやすい動物です。
しかし、鳥獣保護管理法という法律でハクビシンは守られています。許可なく捕獲することはできないため、駆除を検討している場合は専門業者に依頼をしましょう。
▼ハクビシンの鳴き声についてはこちらの記事で解説しています。もし、自宅の屋根裏などで生き物の鳴き声がする場合は、あわせてご確認ください。
ハクビシンの鳴き声に困っている方必見!鳴く理由や対処方法を解説
ハクビシンはなぜ対策が必要?被害内容を解説
ハクビシンは害獣のなかでも、自宅へ侵入しないために対策が必要な動物だといわれています。その理由やリスクをこれから詳しく解説します。
屋根裏や床下への棲みつきによる騒音や悪臭
ハクビシンは夜行性の生き物で屋根裏や床下で走り回ったり、甲高い鳴き声を発したりするため、睡眠不足やストレスの原因となります。
また、糞尿による悪臭は強烈で、健康被害や住環境の悪化につながります。住宅にハクビシンが棲みつき、柱や天井にシミをつくったり建材を腐らせたりなど、家屋の状態を悪化させることも珍しくありません。
病気をもたらすリスク
ハクビシンの排泄物には、サルモネラ菌やレプトスピラなど、人に感染する恐れのある病原体が含まれています。これらの病原体は、重篤な症状を引き起こす可能性があり、特に小さな子どもや高齢者は注意が必要です。
また、体表に付いているヒゼンダニによって、人だけでなく動物に疥癬という病気をもたらす可能性があります。そのため、ペットを飼っているご家庭も注意しましょう。
農作物や家庭ゴミなどの食害
ハクビシンは雑食性で、農作物や果樹、ゴミなどを食い荒らします。家庭から出た魚や野菜くずなどの生ごみもよく食べるため、ゴミ袋をあさり中身をまき散らすことも多い動物です。
家庭はもちろん、畑や果樹園にも被害をもたらすため農作物の生産者には嫌われています。
接触による怪我のリスク
ハクビシンは害獣のなかでも気性が荒いため、注意が必要です。捕まえようとした駅員が襲われる事故なども起こっており、その場にいるだけでリスクがあります。
小さな子どもなどがハクビシンに近づくと襲われて怪我をする可能性もあります。ハクビシンが自宅の近くにいるのを見つけたら、すぐ対策をしましょう。
ハクビシン被害を防ぐための対策4つ
ハクビシンの被害を防ぐために効果的な対策は4つあります。各対策の実施方法や効果などを、これから詳しく解説するのでぜひご覧ください。
侵入経路を封鎖する
ハクビシンは木登りが得意なため、建物の高い位置にある隙間から侵入できる動物です。隙間を徹底して塞げば侵入を阻止できるため、以下のような対策をとりましょう。
- 屋根や外壁の隙間を塞ぐ
- 排水管や換気扇などの開口部を金網などで覆う
- 侵入を防ぐための専用資材を活用する
ハクビシンが入ってこない環境作りをすれば、住宅や倉庫内への被害は防止可能です。
忌避剤で追い払う
ハクビシンが嫌がる臭いの忌避剤を使えば、侵入を防止できます。ハクビシンは刺激的なニオイや、腐ったものを連想させる酸っぱいニオイが嫌いです。
カプサイシンを含む唐辛子入りの忌避剤やニンニクの葉、木酢液などを使えば追い払える可能性があります。ハクビシンが出入りしている場所や潜んでいる軒下、屋根裏などに設置しましょう。
超音波や光で追い払う
ハクビシンは強い光と超音波の両方を嫌う生物です。市販のフラッシュ機材や超音波発生装置を置けば、追い払うことができるでしょう。
しかし、犬や猫なども超音波を嫌がるため、ペットを飼育しているご家庭では設置場所に注意してください。また、設置には費用がかかるため、コストをかけられるかも確認しましょう。
侵入経路に障害物やネットを設置する
木登りをするハクビシンが侵入してくる経路や木へトゲ付きの障害物を設置すれば、侵入を防止できます。
ほかに、ネットを活用する方法もあります。畑や果樹園を餌場として認識し、柵の隙間を突破してくる個体もいるため、柵の上側から垂直におろせるネットを取り付けましょう。ハクビシンが下をくぐらないよう、ネットは地面に固定するのもポイントです。
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ハクビシンを寄せ付けない工夫とは?対策だけでなく予防も大切
ハクビシン対策を行ったとしても、餌場をなくしたり棲みつけるような場所をなくしたりしなければ、再び同じ場所へ現れる可能性があります。一度対策が完了しても住宅の隙間を防ぐことや、ゴミの処理を常に徹底するよう心がけてください。
人への警戒心を抱かなくなった個体は頻繁に民家にやって来る可能性があります。地域全体でハクビシンにエサを与えたり近づいたりしないように注意し、野生個体を人へ慣れさせない工夫をしましょう。
ハクビシンの習性を理解し対策を徹底しよう
ハクビシンは夜行性で住宅などに棲みつくリスクもある動物です。雑食性で何でも食べてしまうため、生ゴミや畑、果樹園などに対策をする必要があります。
もし住宅付近でハクビシンを見かけたら、棲みつく前に駆除を業者に依頼しましょう。近畿地方全般から愛知までにお住まいで、ハクビシンの駆除を検討中の方、ぜひハウスサポートへお任せください。
監修者プロフィール
島津春香
2018年酪農学園大学獣医学群卒。
卒業後は獣医師として約5年従事し、2023年3月にフリーライターへ転向。
当サイトでは害獣に関するお役立ち情報の執筆を担当。