2024.01.30
害獣コラム
アライグマの嫌いなものとは?侵入防止策や注意点を解説
アライグマに自宅や農作物を荒らされ、悩んでいる方はいらっしゃいませんか。そのような場合、駆除をしたいと考えているのではないでしょうか。
しかし、アライグマは許可なく捕獲してはいけません。
そこで今回は、アライグマの嫌いなものを使用した、侵入防止方法を紹介します。具体的な使い方や注意点も説明しますので、ぜひ最後までご覧ください。
<目次> |
アライグマの特徴とは?
日本に生息するアライグマは、ペットとして飼われていた個体を放逐したり、逃げ出したりして繁殖し野生化したものです。近年では全国に生息しており、農作物や建物だけでなく、人体へも被害を及ぼしています。
そのため、愛らしいからといって、見かけてもむやみに近づいてはいけません。
万が一、屋根裏や自宅、畑などで見かけた際は、アライグマの嫌いなものを使って追い出しましょう。
アライグマが嫌いなもので追い出す方法5つを紹介
アライグマが嫌いなものは、主に以下の5つです。
- 強いニオイ
- 強い光
- 超音波
- 忌避剤や燻製剤
- オオカミの鳴き声
こちらでは、それぞれの詳細や注意点、アライグマへの使用方法について説明します。
①強いニオイ
アライグマは嗅覚が優れているため、強いニオイを嫌がります。
以下の表で、具体的なニオイの種類や使い方、注意点を紹介します。
ニオイの種類 | 設置方法 | 注意点 |
木酢液 | 土壌にまく | 定期的にまく必要がある |
ハッカ油 | 薄めてスプレーする
布や新聞紙に湿らせて設置 |
床や洋服につくとシミになる |
漂白剤 | バケツや容器に入れて設置 | ペットや子どもが触れないように注意 |
唐辛子やニンニク | 薄めてスプレーする
布や新聞紙に湿らせて設置 |
特になし |
アライグマの嫌いなものは、棲みつきやすい屋根裏や床下に設置しましょう。
ただし、長期間同じニオイを嗅いでいるとアライグマが慣れてしまって効果が減少する可能性があります。定期的に異なるものを使用して、慣れさせないようにしましょう。
②強い光
アライグマは夜行性のため、夜に突然光が当たると驚いて逃げ出す傾向があります。そのため、強い光を利用した害獣駆除装置を使用するとよいでしょう。
装置のなかでも、白熱ライトよりもLEDライトの方が寿命が長く、少ない電力ですむため、おすすめです。
ライトは屋根裏や床下などの出入り口に設置しましょう。ただし、設置する際は強い光によって近隣の住民へ迷惑をかけないように、注意してください。
ライトを利用した装置は手軽に入手や設置ができるため、アライグマでお困りの場合は、一度試してみましょう。ただし、光に驚いて逃げ出す効果は一時的なため、他の侵入対策と組み合わせて行うとよいでしょう。
③超音波
アライグマは聴力が強く、聞こえる周波数の範囲は人間の4倍ほどです。そのため、人間に聞こえない周波数の超音波もアライグマは感知して、嫌がります。
アライグマの侵入を防止するには、超音波装置を利用するのも1つの手段です。
超音波装置を利用する際は、効果を最大限に発揮するために壁や障害物で超音波が遮られない場所へ設置するのが重要です。
ただし、超音波装置によっては、大きな音や強い光も発するため、近隣の住民へ迷惑をかける可能性があります。購入する際は、設置場所に合わせた超音波装置を選びましょう。
④忌避剤や燻煙剤
アライグマなどの害獣が嫌う成分が意図的に配合されているのが、害獣用の忌避剤や燻煙剤です。
忌避剤や燻製剤はホームセンターなどで気軽に購入することができ、置くだけで効果を発揮する便利な商品もあります。設置場所は屋根裏など、アライグマが現れるところが効果的です。
ただし、ニオイが強いため、ペットにとってストレスになる可能性があります。また、有効期限が商品によって異なるため、購入する際は注意してください。
⑤オオカミの鳴き声
アライグマの嫌いなものには、天敵であるオオカミの鳴き声もあります。オオカミの鳴き声を聞くと警戒して近寄らないでしょう。
オオカミの鳴き声を利用した害獣駆除装置は、インターネットなどで入手できます。
設置場所は他の装置と同じく、アライグマが現れやすい場所です。ただし、近隣の住民に迷惑にならない音量に調整しましょう。
また、アライグマが音に慣れてしまうと効果が減少するため、他の方法と組み合わせるとよいでしょう。
アライグマの嫌いなもの以外による侵入対策
アライグマは賢い動物で、力も強いため、顔が入る隙間があれば手を使って上手に侵入します。そのため、自宅の外壁や換気扇、通気口などに隙間がないか確認し、侵入経路を見つけたら頑丈な金網や板などで隙間なくおおいましょう。
また、エサがあると認識されると棲みつく可能性があります。自宅外に生ゴミなどのエサとなるものは置かないようにしましょう。
さらに、アライグマは器用に柱や木などを登ります。高い木などは切って、アライグマが登れないようにするのも効果があります。
ただし、すでにアライグマが自宅や畑などに棲みついている場合は、追い払っても同じ場所に戻るかもしれません。
アライグマを追い出したあとは、殺菌・消毒をしたうえで侵入経路を塞ぎ、再び侵入できないように対策も行いましょう。
▼アライグマの特徴や被害については、こちらでも詳しく紹介しているため、あわせてご覧ください。
害獣駆除するには?アライグマの特徴や侵入予防・駆除方法を解説
アライグマは許可なく捕獲してはいけません
アライグマは、外来生物法により、飼育・輸入・販売が原則禁止されています。もし違反した場合は、1年以下の懲役や100万円以下の罰金に処せられる可能性があるため、注意してください。
また、鳥獣保護管理法により、アライグマは許可なく捕獲できません。
自分で捕獲する場合には、お住まいの自治体に相談して許可を得る必要があります。
とはいえ、許可を得るには、狩猟免許の取得や講習会の受講など、さまざまな条件を設けている場所もあります。そのため、基本的には一般の方がアライグマなどの野生動物を捕獲するのは避けましょう。
もし、アライグマの嫌いなものを使用した対策を行っても効果が見られない場合は、害獣駆除業者に依頼するのも1つの手段です。
ハウスサポートでは、害獣駆除のご相談を24時間365日受け付けています。もし、近畿地方全般から愛知県でアライグマにお困りの場合は、ぜひご相談ください。
▼お問い合わせはこちらです。
出典:
環境省ホームページ(https://www.env.go.jp/nature/choju/law/law1-1.html)
環境省ホームページ(https://www.env.go.jp/nature/intro/1law/index.html)
アライグマの嫌いなものを把握して適切な対処をしましょう
今回紹介した、アライグマの嫌いなものは以下の5つです。
- 強いニオイ
- 強い光
- 超音波
- 忌避剤や燻製剤
- オオカミの鳴き声
自分で取り入れられそうなものからぜひ、使用してみてください。
アライグマの追い出しがうまくいかない場合には専門の害獣駆除業者に相談することもおすすめです。困った際はぜひ、ハウスサポートへお問い合わせください。
▼お問い合わせはこちらです。
Q&A
Q.アライグマに噛まれたらどうなるの?
A.アライグマに噛まれた場合は狂犬病など、感染症にかかる恐れがあります。万が一噛まれたら、すぐに傷口を洗い、病院へ行きましょう。
Qアライグマの天敵はいるの?
Aアライグマにとって天敵は大型肉食獣です。しかし、日本にはほとんど存在していません。アライグマの数が増えて、日本の生態系がおびやかされているのが現状です。
監修者プロフィール
島津春香
2018年に酪農学園大学獣医学群獣医学類卒業。
卒業後は獣医師として約5年従事し、2023年3月にフリーライターへ転向。
当サイトでは害獣に関するお役立ち情報の執筆を担当。