2023.08.17
害獣コラム
害獣駆除するには?ネズミの特徴とともに侵入予防・駆除・処理方法を解説
「自宅でネズミを見かけてしまった」「ネズミを駆除するにはどうすればいい?」「駆除したネズミを処理する方法は?」など疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ネズミはさまざまな被害をもたらすため、害獣駆除の対象としても有名です。そのため、適切な方法で駆除し、腐敗しないようにネズミの死体を処理する必要があります。
今回は害獣駆除の対象となるネズミの特徴や侵入予防、駆除の方法などを詳しく解説します。実際にネズミが自宅や建物内に出て困っている方はぜひ参考にしてください。
害獣駆除の対象となるネズミの種類と特徴
まずは駆除したいネズミの特徴や種類について確認しましょう。
ハツカネズミ | クマネズミ | ドブネズミ | |
サイズ(頭からしっぽの先まで) | 9~17cm | 30~49cm | 28~50cm |
見た目 | 毛が短く、背面は茶色、腹部は白毛 | 背面は黒色から灰褐色、腹部は灰色や白色 | 背面は灰褐色、腹部は灰色か黄色がかった白色 |
好む場所 | ・家屋内の物陰 ・水田や畑など自然 豊かな場所 |
天井裏などの高所 | ・下水や地下街など の湿った場所 ・水田、耕作地など |
好む食べ物 | 種子、草花、野菜、米、昆虫 | 種子、植物 | 動物性の物をよく食べる、雑食 |
特徴 | ・尾より体長のが長い ・体が小さい |
・体長より尾のがやや長い ・餌を蓄える習性がない |
・尾より体長のが長い ・クマネズミより大きい |
家屋の中で見かけるネズミで一番多いのはクマネズミです。クマネズミは高いところへ登るのが得意で、細い足場でも歩くことができます。警戒心が強く、なかなか罠にかからないのも特徴です。
いずれのネズミも繁殖能力が高く、家の中に住み着いてしまうと爆発的に増える可能性があります。ネズミを屋内で発見したら、速やかに駆除や侵入対策などを行うのがよいでしょう。
害獣駆除の対象であるネズミが引き起こす被害
ネズミは愛らしい見た目をしているため、駆除をためらってしまう方もいるかもしれません。
しかし、ネズミが害獣駆除の対象となるには理由があります。
以下でネズミが人間に及ぼす被害を3点に絞って紹介します。自宅や建物内にネズミを見つけた方は、被害を確認して駆除を検討しましょう。
衛生的被害
ネズミが細菌やウイルス、寄生虫を運ぶことで間接的に被害を及ぼす可能性があります。
感染症だけでなく、ネズミが齧った食品を媒介して食中毒を引き起こしたり、ネズミについていたダニやシラミが人間を刺したりするかもしれません。
経済的損失
建物の中にある、家具や食品、日用品を齧ることで使えなくなるという被害があります。また、柱や断熱材といった家屋自体を齧る被害もあります。さらに、排泄物によっても家屋の資産価値が下がるかもしれません。
災害
ネズミが電気コードを齧る事で火災や停電といった災害を引き起こします。また、ガス管を齧ってガス漏れや爆発が起こる可能性もあります。
害獣駆除をする前にネズミの侵入予防をしてみませんか
ネズミを駆除をしても、また新たに侵入してきたら意味がありません。まずは、ネズミが建物内に侵入しないように予防しましょう。
ネズミの侵入予防には以下の方法があります。
- 食品を密閉容器で保存する
- ネズミの侵入経路を塞ぐ
- ネズミの巣作りを防ぐ
- 忌避剤を使用する
ネズミは家具の隙間などに布や紙を集めて巣作りするため、定期的にすみずみまで掃除するのも有効です。
また、ハツカネズミは小さいため屋根の隙間や扉の隙間など、ほんの少しの隙間でも侵入します。ハウスサポートではネズミの侵入経路を発見して、すべて閉鎖施工しています。侵入経路を断てば、ネズミの駆除後に再び侵入することはありません。
少しでも侵入できそうな隙間を見つけたら、ネズミが齧れない金属などの素材で埋めてしまうのがよいでしょう。
害獣駆除するには?ネズミを家庭で駆除する方法
ネズミが建物内に出入りできないようにしたら、ネズミを駆除しましょう。
家庭でネズミを駆除するには以下の方法があります。
- 粘着シート
- ネズミ捕り
- 毒餌を設置する
- 殺鼠剤
ネズミの侵入経路には「ラットサイン」というものがあります。ラットサインとは、ネズミのフンや足跡、毛などネズミがいた痕跡のことです。
ネズミを駆除するには、ラットサインを確認して、確実にネズミが通る場所に罠を仕掛けるのがよいでしょう。
しかし、小さいお子様がいる家庭やペットを飼育している家庭は要注意です。粘着シートやネズミ捕りに引っかかる可能性や、毒餌や殺鼠剤がお子様やペットに害を及ぼす危険があります。
小さいお子様やペットがいる家庭では、害のない忌避剤でネズミを排除してから、建物内に侵入できないように予防するのがよいかもしれません。
ハウスサポートでは小さいお子様やペットなどに配慮し、ご家庭の状況に合わせて安全な作業をご提案いたします。自分でネズミを駆除するのが難しい場合は業者に依頼するのを検討してはいかがでしょうか。
害獣駆除した後は?ネズミの処理方法
ネズミ捕りや粘着シートでネズミを駆除した際、生きている状態で捕まっている場合もあります。その際は、水が入った大きなバケツなどにネズミを入れて、溺死させるのが一般的です。
ネズミの死体は腐敗するため、早めに処理しましょう。小動物の死体は可燃ごみで出せる自治体が多いですが、住んでいる場所によって異なるかもしれません。処理する場合は、自治体のルールに従って行いましょう。
ご家庭でネズミの駆除を行う際は、溺死させるのが心理的に難しい場合や、ネズミの死体を探しきれない可能性があるかもしれません。ご家庭で行うのはネズミの侵入を予防するにとどめ、駆除は業者に依頼するのもオススメです。
ハウスサポートでは罠の設置や回収はもちろん、ネズミによって荒らされた天井裏などの清掃や消毒も実施します。無料でお見積もりできますのでネズミの駆除をお考えの方は、ぜひお問い合わせください。
ネズミが出たら無理のない範囲で駆除や対策をしましょう
ネズミを家庭で見かけたら、さまざまな被害が出る前に速やかに対策をしましょう。まずは食品を密閉容器にしまうなどネズミの餌となるものを断ち、侵入できる隙間を塞ぐのがよいかもしれません。必要に応じて、ネズミの忌避剤を使用するのもオススメです。
ネズミの駆除にはネズミ捕りや粘着テープといったさまざまな市販品があります。しかし、ペットを飼っているご家庭や小さいお子様がいるご家庭では使用するのが難しいかもしれません。
ご家庭で害獣駆除する場合は、無理のない範囲で行い、それでもネズミが出てきてしまった際は害獣駆除業者に依頼しましょう。
ハウスサポートでは丁寧な現地調査によって再発のない駆除方法をご提案します。お見積りは無料でできますので、ネズミでお悩みの方はお問い合わせください。
執筆者プロフィール
島津春香
2018年酪農学園大学獣医学群卒。
卒業後は獣医師として約5年従事し、2023年3月にフリーライターへ転向。
当サイトでは害獣に関するお役立ち情報の執筆を担当。