2024.02.26
害獣コラム
家畜・農産物・ゴミもイタチの食べ物!食性と被害対策を紹介
イタチは、ネズミなどの小動物を捕食し、生態系を保つ動物です。しかし、鶏などの家畜を襲ったり、ゴミを漁ったりする害獣としても知られています。
本記事では害獣としてのイタチが好む食べ物・嫌いな食べ物・生態・被害状況・対策を詳しく解説します。
手軽に真似できる食べ物を中心に被害対策を紹介しているため、自宅にイタチが現れてお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。
<目次> |
イタチの食べ物|好きなもの
イタチは雑食で、さまざまな種類のものを食べます。特に好きな食べ物は以下の7種類です。
- 小動物
- 魚
- 昆虫
- 果物
- 野菜
- 木の実
- 人間の食べ物
それぞれの食べ物について以下で詳しく解説します。
小動物
小動物は特にイタチが好む食べ物です。主に以下の獲物を、生きたまま捕まえて食べます。
- ニワトリなどの家畜
- 卵
- ネズミ(ドブネズミ、ハツカネズミなど)
- 小型の鳥類
- カエル・ヘビ・トカゲなどの両生類や爬虫類
家畜や卵なども食べる可能性があるため、農家の方はイタチに注意が必要です。
イタチはその細く長い首を隙間から差し入れ、家畜を捕まえます。そのため、家畜を飼育している小屋に隙間がないか確認し、確実に塞ぎましょう。
魚
イタチは小魚やザリガニ、サワガニなども好んで食べ物とします。特にニホンイタチやチョウセンイタチ(シベリアイタチ)は魚を好んで食べ、人間の生ゴミなども漁るため、注意が必要です。
魚などを生ゴミで出す場合には、イタチにニオイを感づかれないよう袋を二重にしてください。ゴミ捨て場は鍵付きのボックスを使用して、中のゴミを漁らないよう工夫するとよいでしょう。
昆虫
イタチは昆虫なども捕食して食べ物にします。特に体が小さいイイズナ類やオコジョは、虫を捕らえて食べることも多いです。
これらの小型イタチは人間の生活圏内に入ることは少ないため、獣害をもたらすことはあまりありません。とはいえ、東北以北などの生息域にお住いの方は注意が必要です。小型のイタチが自宅の中に侵入するのを防止するためには、害虫の駆除も行いましょう。
▼日本に生息するイタチについてはこちらの記事でも紹介しているため、気になる方はご覧ください。
家屋に被害をもたらすイタチとは?日本にいるイタチを種類ごとに解説!
果物
イタチは甘い果物も喜んで食べます。木登りも得意なため、果樹園では果物が被害に遭わないよう注意する必要があるでしょう。
防護ネットで果樹を守るのはもちろん、イタチが柱などに登って果物を食べないようトゲのついた害獣駆除グッズを設置するのも効果的です。ほかに、超音波器具などを使い、イタチを追い払うのも有効です。
▼こちらで害獣駆除グッズについて紹介しているため、イタチ対策を行いたい方はぜひ参考にしてください。
害獣駆除グッズの種類と効果とは?商品を5つのタイプに分けて解説!
野菜
スイカやトマトなどの甘味が強い野菜も、イタチの被害に遭う可能性が高い食べ物です。イタチは穴を掘る習性があるため、さつまいもなどの根菜類も掘り起こして食べてしまいます。
家庭菜園をしている方は、防護ネットでイタチから作物を守りましょう。また、虫食いや間引きなどで処理した野菜を漁られないよう、ゴミ捨て場の対策をするのも大切です。
木の実
山間部にある甘い木の実も、イタチの食べ物です。特に野イチゴや栗などの、甘みが強い木の実を喜んで食べます。
近隣にこれらの植物が実っている場合、イタチを呼び寄せてしまう可能性があるため注意が必要です。
人間の食べ物
イタチは人間の食べ物も好みます。特に好きな食べ物は以下の6つです。
- 菓子パン
- 卵料理
- ソーセージなどの加工肉
- 魚肉ソーセージ
- 米などの穀類
- 唐揚げなどの揚げ物
これらの食べ物は、鍵付きのボックス内に保管するなど、イタチの侵入対策を行いましょう。
イタチの食べ物|嫌いなもの
イタチには嫌いな食べ物もあります。以下のような食べ物は、動物としての本能から避けることが多いようです。
辛みのある刺激物 | トウガラシ・ワサビ・カラシ・スパイス類など |
苦味が強くニオイがあるもの | ニラ・ネギ・ニンニクなど |
酸っぱく腐ったものを連想させる食べ物 | 酢・アンモニア臭がする食べ物など |
煙のニオイがする食べ物 | 燻製類 |
イタチが嫌う食べ物を活用すれば、獣害対策ができます。
例えば、ニンニクの葉や市販の唐辛子粉末を入れた袋を設置すると、イタチの侵入対策になるでしょう。
イタチの被害を防ぐには食べ物に近づけないよう対策をしよう
対策をしてもイタチが食べ物を求めて侵入してくる場合は、隙間を塞ぐ工夫が必要です。イタチは頭が入るところなら簡単に侵入するため、ネットをかけるだけでは被害を防止するのが難しい傾向にあります。まず、イタチが入ってきそうな小さな隙間をチェックし、鉄板や金網などを設置しましょう。
また、イタチが侵入する恐れのある場所へ食べ物を保管するには、ニオイが漏れにくい密閉容器を利用するのがおすすめです。ほかに、食べ物の近くへイタチが嫌がるニオイがする唐辛子を入れた袋や超音波装置、フラッシュライトなどを利用するのも効果的です。
▼市販の害獣駆除グッズについてはこちらの記事で紹介しています。あわせてご覧ください。
イタチの被害にお悩みならハウスサポートにお任せください
対策をしてもイタチの駆除ができなかった場合は、害獣駆除業者に依頼するのもおすすめです。
ハウスサポートでは、害獣でお困りの場所へ直接調査へ伺い、イタチの侵入原因に合わせた駆除方法をご提案します。
駆除を行う際には、松竹梅の3パターンのプランを用意しお客様の要望に沿った見積もりを行っています。各プランの内容は、以下の通りです。
松(徹底駆除) | 竹プラン+月1回の定期メンテナンスで徹底駆除 |
竹(しっかり駆除) | 梅プラン+駆除後に殺菌消毒をして侵入の再発を防止 |
梅(最低限の駆除) | イタチの追い出し・侵入経路の閉鎖・トラップの設置まで |
近畿地方全般から愛知まで対応可能なので、該当地域で害獣にお困りの方は、ぜひハウスサポートへご相談ください。予算に合った無駄のないイタチ駆除で、ご自宅や畑、家畜の安全を守りたい方は、ぜひ以下のリンクよりお問い合わせください。
イタチは人間の食べ物や家畜も食べる!被害対策は徹底しよう
イタチは肉や魚だけではなく、果物や野菜などの食べ物も好みます。人間の食べ物なども狙うため、ゴミ捨て場を漁る可能性も高いです。
イタチの侵入防止をするため、果樹園や畑などには防護ネットを設置し、家畜小屋の隙間は徹底して封鎖しましょう。イタチの侵入対策として、彼らが嫌いな食べ物を置くのも効果的です。
ただし、対策を徹底しても駆除ができなかった際には、無理せず害獣駆除業者へ相談しましょう。
監修者プロフィール
島津春香
2018年酪農学園大学獣医学群卒。
卒業後は獣医師として約5年従事し、2023年3月にフリーライターへ転向。
当サイトでは害獣に関するお役立ち情報の執筆を担当。